グローバル企業は全世界共通の上位システムを利用している場合もあると思います。共通のシステム運用で問題になるのが上位システム内に財務システムが用いられている場合です。

税務申告の際に中国の法制度に合致していないと、ローカルのスタッフが申告のために、上位システムのデータを利用して月末に資料作成をしています。

今回は上位システムが中国税務申告に合致していないお客様に対して上位システムのデータを用友財務システムへ連携して、申告資料の手作業による業務を改善した運用実例をご紹介したいと思います。

共通の上位システムの問題点

本部や会社全体として上位システム利用はデータ集計や共有化の視点からはメリットが多いものの、現地の業務スタッフからするとデメリットがある点も否めません。

中国ではシステムより出力されるデジタルデータの提出ドキュメント類は、中国政府の公認のシステムが必要。また法改正が起きた場合はシステム修正が必須となります。

グローバルで利用される上位システムは、システム開発費用が高い点もあり、導入が難しい場合はローカルスタッフが申告用の資料を手作業で作成している企業もあるかと思います。
基幹システム運用の問題点。中国の税務申告申請に用友活用術01

ローカルスタッフの手作業を用友財務ソフトで一元化

弊社がお客様にご提案した運用は、用友財務ソフトに上位システムの必要データを一旦取り込み、用友財務ソフトから申告用の資料を出力する運用をご提案しました。

仕分け伝票単位でデータを用友へ受け渡し仕訳を作成。この運用ですと用友側のフォーマットで申告資料が出力できるので、手作業による作成作業は不要。またデジタルデータのフォーマットも活用できるので、申告の手間も省略できます。

上位システムにはCSVやExcel形式のデータ出力機能があり、同様に用友財務ソフトにはデータを取り込む機能があるため、用友財務ソフトを介して申告資料を作成して提出する運用を実現しました。
用友を使って申告資料作成

もちろん上位システムの項目と用友側の取り込みの順番や、項目の違いなどもあるため、上位システムの項目を元にして用友側の必要となる項目への編集など、取り込む仕組みを弊社で開発担当しました。

認知度の高い用友の実績を活用した運用

用友はこのサイト内の「中国財務会計ERPソフト用友とは?選ばれる理由と特徴を紹介」でもご紹介している通り、中国国内では大学の授業に利用される程のメジャーな財務会計ソフト。また法改正などが起こった場合は、国内随一とも言われる更新の速さで対応が行われるソフトの一つでもあります。

用友の中国での優位的な立ち位置を上手く活用して、財務業務の改善に利用してみてはどうでしょうか。

今回ご紹介した開発を行えば、月末の忙しい時間に申告向けの資料作成の作業を廃止、申告資料の作成の迅速化、手作業による作成ミス、本来業務への作業注力が実現可能となります。

申請作業の業務負荷の削減をご検討している企業様、弊社まで一度お問い合わせ下さい。

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