用友U8をご利用のお客様から基本機能のドキュメント以外で二次開発を行い自社で必要なドキュメントを出力する運用を開始したいとご要望を受ける場合があります。

用友では基本的なデータのダウンロード機能や必要なドキュメント類は提供していますが、データ量が多い場合、各種ドキュメントの加工が必要な場合など、表計算による加工作業が必要になります。

今回はスタッフによる手作業で作成していた日本向け提出資料を二次開発にて自動作成を実現したお客様の導入事例をご紹介します。

用友U8ドキュメント二次開発を導入したお客様の声

用友U8二次開発の事例。ドキュメント編
今回ご相談を受けたお客様のお悩みは以下のような点でした。

日本本部の要求と営業スタッフの把握が必須

年間お取引のある得意先は300社を超え、日本本社からは全ての得意先の取引状況の提出を求められていました。

また中国側としては取引先の売上と粗利状況を目視化し営業スタッフとの情報共有と営業成績の達成状況の早期把握が必要でした。

データ加工に時間が必要

用友U8の販売モジュールと購買モジュール内に売上と仕入(コスト)の関連データがあるものの、得意先別に売上とコストに関連する科目の振分、集計作業などが必要。

そのため全ての得意先の資料作成が難しく、月初・月末は中国側の業務も忙しい点もあり時間の都合上、取引額の多い得意先に限って資料作成し提供していました。

また資料作成は全て手作業のためデータの取りこぼし、ヒューマンエラーによるミス、担当スタッフの表計算のレベルのバラツキもありデータ精度が問題でした。

用友U8二次開発のデータ出力イメージ

用友U8のドキュメント二次開発のイメージ図
お客様のご要望を受け弊社のシステム環境内に科目変換マスタを設置。

用友U8の販売モジュールや購買モジュール内で利用している勘定科目コードを売上、コストのグループに変換しデータ保存。

変換マスタを作成後、日付を指定して「データ抽出ボタン」を押すと販売モジュールと購買モジュールより弊社システム環境へデータが一旦ダウンロード。

科目変換したデータが集計され帳票類が表計算のフォーマットで出力される仕組みとなっています。

用友U8二次開発フォーマットイメージ

用友U8二次開発フォーマット例

お客様と相談した結果、日本向けの報告資料と今後の中国での利用を考え4種類のドキュメントを開発しました。

営業売上表(得意先単位の小計別)

得意先別に取引をした通貨情報、取引通貨での売上額、人民元への換算レート、人民元換算後の売上額を集計し作成。また得意先単位に小計計算し表示しています。

営業コスト表(得意先単位の小計別)

コストについても得意先別にデータを集計し、営業売上表と同じ項目で一覧表を作成。

営業粗利計算表(小計別)

営業売上表と営業コスト表を一つにまとめて一覧表を作成。

カテゴリ別粗利計算表

得意先別にカテゴリ(プロジェクト案件)別の売上、コスト、粗利計算表を作成。

記事のまとめ

如何でしたか?

データ精度や作成時間に問題を抱えていた、管理部門の責任者様、日本側窓口担当者様、一度弊社までご相談ください。

現状の運用状況を整理しまして、ご提案いたします。

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